薬剤師としていつも思うこと

薬局で働いていた薬剤師です。

処方箋受付の薬局に勤務していましたが、その際にみなさんにお薬手帳というものをもってきてもらっています。

誰もが一度、お薬手帳をもっているかどうか聞かれたことがあるかなと思うのですが、これは医師や薬剤師が今飲んでいる薬がないかどうか、また今飲んでいる薬と今回処方する薬の飲み合わせに問題がないかを見極めるために大変重要な役割のあるものになります。

定期的にお薬を飲んでいる方はわりと所持してもらえるのですが、臨時で風邪でかかられたりするとなかなかお薬手帳を持って帰ってもらえないことが多いです。

大切さがまだまだわかられていないのが現状です。

そして、今新聞記事やネットでお薬手帳はお金がかかる。という記事が多くでているため、こちらとしてもお勧めするのに苦労する場面があります。

患者様が来客していきなり、お薬手帳はお金がかかるからいらないわ。と言われることも少なくありません。

少しでも値段を安くさせたい気持ちはわかるのですが、保険適用の方の負担金額は本当に微々たる額です。

それを説明すると、えっ?100円もかからないの?400円くらい取られると思っていたわ。と言う方もいて、誤解をされている方もたくさんいます。

そしてなんの記事をみたのか、
お金の余分にかかることはしてほしくない。という方も増えてきています。

薬剤師のお仕事としては薬を処方するだけでなく、その薬の説明や、続けてちゃんと服用してもらうように呼びかけたり、確認をするなどもあります。

薬学管理料というものが発生するのですが、患者様はお医者さんが処方したものなんだから、あなたはそれを渡せばいいのよ!なんて方も。

お医者様と違ってこちらは薬のプロです。なのにお医者様がもう絶対。と思われている方も少なからずいらっしゃるので、そこはすこし残念な所です。

こうしてどんどんあれもこれもいらないと言われてしまうと本来あるべきはずの薬剤師の立場が、ただお薬を渡すだけのお薬屋さんになってしまいます。

通院費と薬代をなんとか最小限に抑えたい気持もわかりますが、こちらの立場としては安全に服用して健康的な生活を送ってほしいのと、薬の怖さをわかって欲しいのもあります。

新聞記事やテレビでの放送の次の日には、こういったイレギュラーな対応に毎回おわれています。

なにが大切でどこを節約するべきなのか、どういう意味があってやっていることなのか。もうすこしマスメディアも薬剤師に優しい情報を伝えて欲しいものです。